ユメソダテの理念
「あなたの話を聞きたい」が出発点です。
人はみな自分だけの思いを持っています。うれしかったこと、うまくやれたこと、なりたいもの、したいこと、これが夢の種です。
夢の種は、人間関係の中で育ちます。障害があったり、社会的に分離されていたり、周囲が過保護になると、人間関係が限定されがちです。そのため、夢の種があっても、育たない人がとても多くいます。
私たちは、信頼関係を築きながら、1人1人のストーリーにじっくりと耳を傾けること(傾聴)から始めます。
語りの中から、思い=夢の種を見つけていきます。そして共感を深めながら、見つかった夢の種のどれを育ててみるか、元気な種を選んでいきます。
種を選んだら、育てます。その分野で活躍されている先輩の話を聴きに行ったり、一緒に体験をしたりしていきます。そうすることで、夢の種が芽を出し、葉をつけ、夢へと育っていきます。
夢が育ったら、“夢語り”をしてもらいます。語る姿を動画に収め、自分自身でも見ますし、親兄弟や友人など近しい人達にも見て頂きます。会話が生まれ、前向きな未来に向けて、夢が更に膨らみます。
夢が膨らんだら、近しい人に集まって頂き、夢が実現する未来にタイムトリップして対話をする機会を設けます。夢の叶った未来に来た前提で、そこまでの道のりを“振返り”、どうやって夢を実現してきたかについて語り合うのです。未来語り対話と呼ばれる手法です。夢の実現プロセスのイメージを、近しい人と共有することで、夢を引き寄せていきます。
このようにして育てた夢と夢への道筋は、その人の生き方の軸になると考えています。そして誰かの夢は、別の誰かの夢へとつながります。
私たちは、夢育て活動を通して、だれもが夢を育み、目指すことができる「夢を育てる社会」を創っていきたいと考えています。
私たちのこの考え方を、図で示すと以下のようになります。障害をリハビリして社会に合わせる従来型の福祉・教育も大切ですし、社会の側の環境整備も大切です。しかし、当事者の思い、図の右下の部分が育っていないと、豊かで主体的な人生は始まらないと考えています。
皆様はどう思われますか?