2024年7月29日(月)、株式会社夢育て(本社:東京都世田谷区弦巻3-3-8、代表取締役:前川哲弥)は、フォイヤーシュタイン協会(イスラエル)と、同協会のAuthorized Training Centre(公認トレーニング・センター。略称ATC)契約に調印致しました。
「考えること」の基礎をなす認知を伸ばす教育方法を、ご家族、学校の先生、障害福祉サービス事業所の支援員、そして障害者雇用を進める企業の担当者等に、ワークショップ形式でお伝えするサービスの提供を開始します。
この新サービスを活用頂くことで、ご本人の認知的成長を促し、知的・発達障がい者の社会参加を一層推進していきます。詳細は夢育てHPにてご確認下さい。
(株)夢育ては、知的・発達障がい者が、その認知発達の遅れにより、社会参加が制限されていることにチャレンジしています。知的・発達障がい者むけに開発したコインケース、ニコニコインはGoodDesign賞2023を受賞し、夢育て農園はノウフクアワード2023チャレンジ賞を受賞しました。これらの活動の背景には、イスラエルの教育心理学者フォイヤーシュタイン教授の考え方が使われており、この度、このフォイヤーシュタイン協会の公認トレーニングセンターとなることで、知的・発達障がい者の認知発達に対する希望を、我が国に広めていきます。
ルーヴェン・フォイヤーシュタイン(1921年8月21日 – 2014年4月29日)は、ルーマニア生まれのイスラエルの臨床心理学者、発達心理学者、認知心理学者。
認知構造の変容可能性、媒介学習体験、認知機能、学習潜在力調査等の理論と応用システムを開発した業績で知られ、学習者の認知機能とメタ認知を体系的に改善する理論と教材を提供しています。ルーヴェンは生前、ノーベル賞候補となったことがありますが、その際、パレスティナの有力者も推薦人に名前を並べたことでも知られています。
ルーヴェンの死後、フォイヤーシュタイン協会は、彼の長男であるラファエル・フォイヤーシュタイン博士に引き継がれ、今回の契約はこのラファエルと交わしました。
同協会は、これまで 50 年以上にわたり、障がいのある学習者への臨床現場を中心に、国際的に導入されており、北米や欧州を中心に使われてきました。その活用は途上国にも広がり、80ヶ国以上で使われています。これまで、2,000 を超える科学的研究と、無数の事例研究が行われてきました。近年は一般の生徒の教育現場や大学生、さらにビジネスマンにも活用されています。
我が国における導入は極めて限られておりほぼ無名に近いですが、株式会社夢育てが、新たに公認トレーニングセンターとなることで、知的障害や発達障害、各種の精神障害者や高齢者を含むあらゆる学習困難者や、その指導者、教育者に、フォイヤーシュタインの理論と実践の普及を図って参ります。